さばかりの事

メンタル弱めな喪女新社会人の記録

五月蝿

五月に入りました。

相変わらず、実家に帰りましたが

しんどい。

 

別に家族の中が良くなっているわけでもなし。

 

 

成人式をやってきた。あの30分の為に俺は2時に起きたんだ。睡眠時間3時間ですよ。(前日に習字の恩師に会ってきて募る話もあって帰ってきたら夜8時だった。)

まず、ヘアメイク会場(宴会場)で一斉にメイク。その後、着付け。明らかにもう希望がない場合はゴリ押しを感じた。そんなん、ある訳ねえよ…。というか前撮りの時に自分は化粧も似合わない人間だなと思ってたので本当に辛かった。

思わずコロシテ…とLINE友達に打ってしまったほどだった。正直、本当に逃げたかった。

その中で女の子って生きづらいなと感じた。つくづく感じた。なんか違うんだよという。

着付けの最中、隣の子の着付けの方が仕切りにその子を細いだの姿勢がいいのだの褒め倒すもんだから、隣の私はいたたまれなかった。丸太のような私。それでも、斜め前の子(背の高い洋服映えするタイプ)がシンプルなデザインの着物を着ていて細くてゴツゴツしていたという印象を持った。その点、豪華な柄を見せるには丸太の方が丁度いいのかとも思った。

ずらりと並べられた振り袖の箱に高校時代の旧友の名前があった。彼女は私が言うほどのマイペースだが、何だかんだ他の子が助けてくれるという才能の持ち主だった。会えたら良いなと思いながら、着付けを終え、迎えの車に乗り帰った。

朝焼けが綺麗だった。

 

家に帰り作りかけの付け爪を作る。

眠れないのは辛い。

好きなアニメを見て耐久した。

後、母に髪型を直してもらった。(明らかにあれやっつけ仕事だろ、夜会巻きってあんなUピンぶっ刺すものなの……)

髪型が膨らませると全体的にぼんぼんになるので(もう十分身体が膨らんでるので)夜会巻きみたいな髪型にしてもらった。結局、前にあの子と買った簪は使わずに、休日前に買った千円くらいのシンプルな玉簪と当日前夜に作った(母のゴリ押し頼みで作った100円ショップ頼みの造花で作った)バレッタでやった。

簪屋さんの店員さん成人式は和装だから造花ダメとか言ってたからツマミの簪買ったんだけど……それ押しで母に説明しつつそれでも作れと言われたから作ったら役に立った。まさか使うとは。

成人式会場では案外造花の子が多かったので一安心したが。(尚、茶髪のアップでフワフワお団子の子多過ぎて送迎してくれた父が皆キャバ嬢にしか見えないと言ってた。確かに髪型イメージ似てるけども。(父は観光地のウェディング撮影もキャバ嬢という失礼な人間である))

そんなこんなで時間になり会場へ。

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知り合いがいると嫌なので、こういう時に人の顔が認識出来ない程度の視力っていいなと思った。見えないふり、見えないふり。

適当に席につき(勿論ぼっち)、LINE友達に逃げたいと打つ。

式が始まった。目の前の女の子(首すじが綺麗で独特の髪型(アップでなくて縛って巻いてた))が何回もガクガクと落ちる。どんだけ眠たいんだよ。とか思った。

式が終わった。一息ついて目の前のうつらうつらしていた女の子が私に話しかけてきた。高校時代の旧友だった。唯一、自分と何も無かった親友。女の子の方が好きかもしれない、と小学校時代の私の話を聞いてもただただ肯定してくれた旧友だった。その子と分かった瞬間、彼女の名前を呼び手を取ってなだれ込んでしまった。多分彼女は中学時代の友人らと一緒に居たのだろう。ごめんね、周りの子達。懐かしすぎて縋ってしまった。久しぶりにあの二文字の名前を惜しげも無く呼んだ。ずっとこう呼びたかったんだろう、この1年間。あの子と同じ名前の旧友。

この後どうする何かあるかと聞いたら、帰って寝ると彼女は答えた。

ああ、そこは変わっていない。高校時代、授業中、充電が切れるほど携帯で創作小説読み居眠りしかやってなかったようなお前が確かに見えた。

そうだよな、眠いよな。と答えて、相手は私の中学を聞いた。別々の中学だから。

そうか、中学違うんだと答えて(その日、彼女の中学には同級会があった)とっさにLINEだけ交換した。周りの子達のなんだお前という目と彼女が同中に語りかける目で少し寂しくなった。その後、人混みの中さよならも言わずに別れた。高校時代最後の日もこうして別れたんだ。それから音信不通で、また縁があればいつかまた出会うだろうと。今回もそう思ってわかれた。

酷くさっぱりしてふわふわとした性格の友人である。人との付き合いは私の場合はこうあるべきなのかもしれない。高校時代、彼女に恋心は抱かなかった。(彼女が綺麗だという噂を自分のクラスで聞いて嬉しくなったことはあった)確かにそこに信頼関係はあった。中学時代、あんな事があった私に出来たまともに私と取り合ってくれる友人、というよりも落ちこぼれの類友だった。馬鹿もやったし、割と際どいこともした(何も無かったから笑える)。それでも、そこに恋はなかった。信頼だけだった。そして、彼女には環境が変わっても裏切れない幼馴染の親友がいて、私とその幼馴染なら幼馴染を取ることを知っていた。だから、カミングアウトも出来たのかもしれない。そん時もすんごいあっさりしていた。

成人式会場では、その会いたい唯一の人間に会えたのでそそくさと迎えの父を呼んだ。

会場前の広場は軽いパーティ会場となっていて、ノンアルコールのカクテルとか出されてた。ゴミを捨てようとしたら、先に一升瓶と缶ビールが捨てられていてお早いなと思った。

会場前で待っていると、白い羽織で決めた兄ちゃんが大きな音を出す車で大通りを通っていった。信号で止まったら、すかさず待機してた警察官が飛んでいった。いやはや平和だなぁと感じた。

 

家に帰って着物を脱ぎ(この時点で家族が揉める)、父に念願?の帯のあーれーお代官様をさせ(喜んでた)、母にこんなことも分からんのかねといつもの節を飛ばす祖母に手伝ってもらいながら着物を畳んだ。そして、頭から大量のヘアピンとUピンを排出させ、メイクを落として、昼餉を食べて寝た。

 

これが三日のこと。

 

次の日かねてより、長野に父と行く約束をしていたので父を起こし長野へ。

もう何度も通っている道で父の運転も慣れたものである。

目的地は戸隠。新潟県から行くので、上信越自動車道信濃町で降りる。この手前の上越あたりが一車線及び海無し県長野県民の海への道なので、行楽シーズンは混む。あの辺、曲がると春日山城の下通るのね。帰りはそっちだったけど。

朝行ったにも関わらず既に駐車場は満杯。その手前の水芭蕉のハイキングコース駐車場で止まったからそこから歩いてけばよかったんだけど。

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珍しく戸隠奥社を素通りして(いつもそこで鴨南蛮蕎麦を食べる。五臓六腑に染み渡る味らしいが私には四臓六腑であると思う)

道には雪が残り涼しかった。

というよりもTwitterで雪があると知っていたので雪を見に行きたかった←

 

そのまま、下って鬼無里へ。

長いので一旦ここで切りますね。

続きは五月蝿その2