さばかりの事

メンタル弱めな喪女新社会人の記録

菊はむらさき、おもいのほか

(少しだけ)

絶望した!

東京のスーパーには食用菊が売ってないのに絶望した

 

 

9月9日深夜私はスーパーを3軒回った。

何故か。

9月9日は重陽節句だ。

重陽節句といえば、菊酒だ。

菊酒は主に三つの作り方があるらしい。

菊の香がついた水で酒を作る。無理だ、普通の人がやると法律に触れる。

次に、梅酒の容量で梅の代わりに菊をつける。無理だ、時間的に間に合わない。

そして、注いだ酒の上に菊を浮かべる。

 

これなら当日で出来る。

という訳で、三つ目の菊を酒の上に浮かべる菊酒をやる事にした。20歳になって初めての重陽節句、数年の憧れによりどうしても菊酒が飲みたかった。

 

私はてっきり刺身のつまについてる菊の花はフツーに個別で売ってるものかと思ってた。時間もあったのだろうが…それにしては何も無い……。刺身の冊しかねぇ……。というか、刺身の盛り合わせは時間によりなかった。そりゃそうだ。

 

なんでこんな時間に買いに出向いたかと言うと、友人と飲み会行ったからなんだけどね。自業自得でした

 

仕方なくセイユーで仏花…菊の花を買い、飲みきりサイズの純米吟醸上善如水を買い今に至る。

鑑賞菊ってそもそも食って大丈夫なのだろうか。死にはしないだろと、一つブチり洗い、念のため少量の水とチンして茹でてみた。

そしてそこに酒を注ぐ。

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アルコール付けるし大丈夫だろと安易な考えで呑んでみる。

結論、上善如水美味い。日本酒全般苦手だけど、呑める。美味しい。ただ、啜ると唇に花びらが当たる。それを食べる、うん、菊の味は酒の味でよく分からん。上善如水美味しい。流石新潟の酒。

 東京でよく出回ってるわけだ。美味いもの。

 

しかし、そもそも東京って食用菊、個別で売ってるのだろうか。

私は物心ついた辺りから菊の花の花弁とガクをブチブチ分けるという手伝いをしてきた。そう、新潟県民は菊の花を普通に食べる。時々、他の県の人に話すと驚かれる。そんなに花を食べるのが野蛮なのだろうか。美味いんだけどなぁ、酢の物とか。

そして、どちらかというと菊の花、食べる花は黄色ではなく紫色が印象深く、その色が汁に出て赤紫になる。とても鮮やかで美しくて美味しい。

 

ドイツのビールとかヨーロッパのワインとかその場のご飯と一緒に食べ飲むと美味しいっていうけど、 日本国内はどうなんだろう。地酒は各都道府県にある。その土地土地にも美味しいものはある。

 好きなものもいいけど、その土地の美味しいものと一緒に食べて飲んでみたら……更に美味いんじゃないか。なんて考えてしまう。

 

「おもいのほか」、美味しいから

皆もっと遠慮せず菊食べてみたらいいよ。美味しいから。

 

山形食用菊 もってのほか (もって菊)

(画像は山形のもってのほか)



 

(因みに、食用菊は他に山形に「もってのほか」があったり、下越では「かきのもと」があったりするらしい)