さばかりの事

メンタル弱めな喪女新社会人の記録

エルネア王国.3

実習終えた友人に、君がいなかった5日間、私は誰とも話すことはなく精神を軽く病みエルネア王国にハマり泥沼化していると告げると、「乙女ゲーした方が早い。現実世界に帰って来なさい」と言われた。
そりゃ、ファミレスの中で「恋人が何も告げずある日国外に旅に出た」「王子が毎朝ちょっかいしにくるけど帰化人は王家と付き合えないので王子には恋人がいない」という現実世界にありえないワードが飛び交っているのである。
せめて現実世界で出来ないのだから、仮想世界でリア充になったっていいじゃないかと私は主張した。
友人は笑っていた。元気そうでよかった。

以降、そんな仮想世界の出来事。

私がエルネア王国に来て初めての年越え。

私は甘く見ていた様だ。
あれだけ釣っとけば農業管理官にスカウト(前年度の仕事ポイントが高いと役職貰える)されるかと思ってたのかなとたかをくくっていた。
そう、私は晴れて無職のまま一年を過ごすことになった。

年越えて役職が変わっていくのがエルネアの世界である。


2日、奉女さんの恋人の奉士さんが還俗した。二人ともお互い19歳(現実世界換算57歳)、奏女さんと結婚するつもりなのだろう。
奏女さんも還俗そろそろかと思う。

さて、〇〇日には麦の収穫。
国民の皆さん、家から出た途端に麦の大束持ってるんだけどいつ収穫したのよ。
もっというと我が家の隣の畑は親友の畑なんだけど何も植えてないんだけどしれっと麦の大束持って屋敷から出て来たぞ。
そんな感じで、収穫したものを収める。

受付の長机に一つずつ、アイテムを置いておく。それを倉庫に入れるのが農業管理官のお仕事だけど、何で品物納める時は一括出来るのにここじゃ出来ないのだろう効率悪すぎだし、超混んでるし、下手すると麦束持ったまま釣りに行く人とか出てくるよなとか要らぬツッコミを入れながら納めた。毎日水やりに行ってたのでお仕事ポイントは溜まった。3000くらいか。

次のイベント収穫祭。
この日は釣りコンテストが開かれる。マトラという魚の大きさで優劣を決める大会だ。朝3刻、そうそうにキングマトラをあっさり釣ってしまいつまらなくなる。しかし、キングマトラは描写的にめちゃくちゃデカかった。そりゃ337ノサありますな。エルネアの世界はメートル法ではなく、ノサという単位があるのね。

ただ、21(エルネア7歳)の女の子(ただし、強さは熟年戦士役職の足元で決闘練習申し込んだ友人達を次々と斧で殴り倒し、朝から火酒を食らう)が3メートル越え(仮にノサ=センチ換算して)の魚を悠々と釣り抱えていた。笑った。
何故スクショしなかったのだろうか。

勿論、釣りコンテストは優勝しました

そして、その後というもの、
依頼を受けたりダンジョン探索したり。

ただ一つ気になったのは、
親友依頼。
「マトラ定食(収穫祭限定)食べたいんだけど買ってきて」
「魚釣るの苦手だから、レア魚釣って来てよ」
親友なんだから何でも言ってよ、というフリのあとの依頼会話だけど、側から見たらこれパシリじゃねぇか…とちょっと疑惑が沸いた。
いや別にいいんだけど、マトラ定食くらい自分で買ってこいよ。私50近く持ってるけどな。

あと様々。
新年を迎え、生徒達がいきなり大人の姿になったので、これまで適当に話してきてそのまま仲良くなった子達(何故か男子が多い)が大量に成人になった。お前そんな顔だったのかと驚いた。一度に大量の子分が出来た気分だ。

そん中に山岳隊(世襲)の子がいたわけで。結構イケメンなんで旦那候補がついに出てきたかと。でも、あれなんだよ、私と同じくらい強くなきゃ嫌
山岳隊なんだからその内強くなるかなと。
初期の頃知り合ってちょくちょく遊びに来る男子で、イムっぽい性格でちょっとアホの子がいる。そいつがこの前のダンジョンで同じくらい強位と判明して見直した。

無職になったので今のうちにレベルあげようとダンジョンに通っていたら、その間に友人奏女さんが役職を成人したばかりの子に譲ってしまっていた。ちょうど依頼を終えたので報告しに行こうとしたら役職譲る場面だった。ちょっと後悔した。でもこれで一応、神官ルートは諦めがついたな。
wikiみたら、年給40000ビーらしいし。

ま、農業管理官も自主残業やって友人との付き合いを犠牲にしても貰えんの70000そこらだったけどな。そう考えるとちょろっとダンジョンで拾った球根売って500ビー得た方がいいとか考えてしまう。
でも、今キャンペーンで高難易度ダンジョン開けてるだけだからな。それも明日10/30で終わるのでそれまでにレベルをあげるだけあげとこうか。