野山に罪はない
近頃、啄木と牧水のことばかり調べている。
調べていると、自分に重なるところが多くて死にたくなる。特に啄木。
嗚呼、自業自得。それを嘆くなかれ
穴があれば入りたい。中学時代の担任の
言う通りになっている。文学にハマって抜け出せなくなってる。学業なんて簡単に疎かになる。
神童なんてものは大体高校で堕落する。
対して世間と比べたら出来るわけではないのだ。
堕ちるとこまで堕ちてやろうって思っただけだ。
今だってあの頃、小学校時代の、夢を見る。親類友人の面影はあの頃のままだ。
金遣いが荒い自分を惜しげも無く全面に出す大1の頃。その癖働かないのだからしょうがない。自分が働けないと思い込んで、ずっとかれこれ三年経つ。そんな感じで時を過ごしてしまったらいつの間にか就活だとかいう。ガクチカ思い浮かばねぇよ。成果なんてねぇよ。
ずっと誰かのせいにしてきたよ。
そんなもんだよ。
悲しいことかな。大学時代に頑張ったこと?
あの子について行くために必死で動いたこと?友人に隠してずっと個別に付き合い続けていたことか?
部活を1年間だけだが、私は働けないんだからとせめて必死に頑張ったこと?
それに対して私は変えたか?
成果を出せたか?
別にあの家じゃなきゃUターンしてやるつもりだった。私は誰よりもあの故郷を愛している。愛しているからこそ人を憎んでいる。
啄木の様につぶてを持って追い出されたわけじゃないけれど
帰れることならば故郷に帰りたい
正直隠棲したい
どうせ死ぬのならあの故郷で死にたいがあの墓には入りたくない
でも、故郷は好きだ。
おそらく、母もいくらあの祖父と父を憎んでいようが愛しい自分の子である兄の入っている墓に入るだろう。
私は非情なのだろうか。
高校時代の大志はどうした
里山の風景の為なら、この身を投げられる。本気でそう思っていた。
馬鹿みたい。
余程、地元で頑張ってる親戚の方が投げているだろう。馬鹿みたい。
私が出来ることって何だよ
あこがれて
あくがれて
何だっていうんだよ。
真面目になれよ
もう遅いかよ
そうかよ
野山に罪はないよ
この国の自然に罪はないよ