死を忘れるな - さばかりの事

amazarashiの「地方都市のメメント・モリ」が今日無事リリースされたので聞いた。

秋田ひろむさん自体、青森県むつ市に在住している。そう、むつ市。

この本州の1番北のあの出っ張ったところ。自衛隊の大湊基地がある。恐山がある。戊辰戦争で負けた会津若松藩が移らせられて斗南藩として、過酷な環境によって餓死と疫病により大量の人間が死んだ場所。四月くらいまで雪がある場所。

なんか、とんでもなく死者と近くて灰色というイメージがある。雪の降らせるあの雲のように

恐らく地方都市といっても名古屋とか仙台とかじゃなくむつ市レベルのことを彼はそう呼んでるのだろうと思う。

ところでamazarashiの歌にはよくミサイルが出てくる。今年、むつ市と北海道の間をミサイルが飛んだ。今年の漢字は「北」だそうだ。今年の漢字は「北」その理由は「北朝鮮」に加えて…：朝日新聞デジタル

お前は歌うなと歌を叫ぶ中野重治を思い出す。

2.空洞空洞

メロディに疾走感があって耳から離れず好き。トンビが空を滑空するイメージ。たくさん伽藍堂という言葉が出てくる。伽藍堂とは何も無いお堂のこと。かの三島由紀夫は坂口安吾のことを伽藍堂と言ったそうな。

3.フィロソフィー

これから就活でお世話になる曲だと思う。

これまでの自分がいかに糞であろうと捨てることはないのだと。解は私である。

これまでの挫折と絶望があるからこその私がある。

4.水槽

…地方に行くと少し街から離れた場所に嫌にオブジェっぽい看板(例えばUFOとか)を持ったパチンコ店の、管理も全く途絶え駐車場に草が生えて全体的に錆びた空き店舗を見かけます。

あと、山奥のトンネル前にラブホがある。

5.空に歌えば

歌うのなら青空の下で。雨の日に口ずさむための

カラオケ行ったら点数の課題曲になってたけど、語りのある曲だから秋田さん連れてこないと高得点取れないだろ

6.ハルキオンザロード

「夏を待っていました」の野球少年の友達、あの頃一番度胸を持っていた今はもう居ない友達。

7.悲しみ一つも残さないで

望郷。出来れば死ぬまで故郷で暮らしたい。それでも若人は夢を追うために東京へ旅に出る。

死んではならぬ。死んでは何にもならぬ。死んではもともこうもない。それだけのことが今じゃおざなりになって命の価値が軽いらしい。ほら、今日電車を止めた人への舌打ちのように

8.バケモノ

割と今の私の気持ちを代弁してくれていて好き。

家族の手前、死にたいとは言えず

でも本当は笑っていたい。

9.リタ

その人の苦しみはその人にしか分からぬものではあるが、時として人はその人以上にその人の苦しみを感じて代わりに涙を流すことがある。

と、流星を眺めながらこれを聞きつつ友人のことを願ったのが2017年の4月14日の思い出

10.たられば

じわじわ来るいい歌。きっと今のあまざらしだから歌える優しい歌

11.命にふさわしい

去年の今頃は確かに命にふさわしい生活を送っていた事を信じていた。裏切られたらそれはそれで悲しかった。

それでも生きて行くのは、命だからだ。

12.ぼくら対せかい

バイパスって何であんなに事故起こるんだろうな

トイレの｢一歩前へ｣昔は何のことを言っているのか分からなかったよ。

以上、新規九曲。

個人的に空洞空洞とフィロソフィー、バケモノあたりが気に入ってリピート。他の曲も聴いてるといいと思う。

改めて秋田さんいい声帯持ってんなと思う。

いつかライブに行きたいといいつつ、同族嫌悪で行けないのだ…