続・女の色
今日、午後からの講義で
一日わりとぐうたらしていた
勿論部屋からぎりにりまで動かずにいた。
だから講義の前、余裕無しに急がなきゃと早足に教室に向かった。
校門のあたりで
喧嘩したあの子に似た子を遠目に見た。
冬のような寒さの中。
黒いコートにピンク色のインナー。
顔を合わせたくないから、その瞬間後ろも振り返らず走った。
走りながら舌打ちした。
気に食わなかった。
あれだけ男になりたいと言っていて、それでいてそんな女めいた色を着るのかと
何でピンクなんか着るんだと舌打ちを走りながらもう一度した。
さて、あの子は本当にあの子だったのだろうか。私は何に舌打ちしたのだろうか
人間はよく矛盾を孕むものだ。この前、私はピンクを身につけた男性にガチ惚れしたというのに。
それならばピンクを身につけたあの子も許すべきではないか。今冷静に考えれば
でも、あの時舌打ちした私の存在も事実なんだよな…と、自分自身を許せぬ私がいる。ふむ
もやもやするので今夜は寝よう